四股トレーニングについて
四股は下半身の構造を作ります。
「心身健康道場」では筋肉トレーニング・体幹トレーニングも行ないますが、
40代からは、それよりも「四股・腰割り」を最優先に指導していきます。
四股は日本古来の「最適で合理的な」インナーマッスルトレーニングです。
相撲の稽古で行われるこの「腰割り・四股」は、150キロ平均の力士が
激しくぶつかり合う際に表面的な筋肉に頼っていては間に合いませんので、
身体の中心から力を無駄なく、素早く出す為に最高のトレーニングなのです。
もちろん我々一般人は、相撲取りのような激しい運動は必要ありませんが、
40歳を越えたあたりから身体の中身を鍛え、見た目よりも、
身体の「芯」から力が出せるような健康な身体を作っていきましょう。
しかし、道場で指導する内容ですが、
いきなり四股は難しいので、「腰割り」から始めます。
※四股の基本姿勢は股関節を開き、腰を下ろした姿勢を「腰割り」の姿勢と言います。
簡単に言えば、両足を肩幅よりも広く開いて、ゆっくりと腰を落として行く動作です。
誰でもどこでもできる手軽な運動で、継続して行えば姿勢がよくなり、
腰痛、冷え症、便秘なども改善できます。
もちろん下半身の強化にもなりますが、一般的なスクワットなどの筋肉トレーニングと違い、
一つの筋肉を鍛えるだけでなく、腰を割るという観点から考えても、
四股は下半身の構造を作ります。
表面的な筋肉を作るのではなく、身体全体の中心を鍛え、
全てのバランスを整えてくれます。
椅子や机を思い出してもらうと解りやすいのですが、脚がバランスよく、
真っ直ぐになっているかぎり、かなり重たいモノが乗ってもビクともしません。
ですが、一本でも少し曲がっているだけで、
すぐにバランスを崩し、折れてしまいます。
このように、四股・腰割りは表面的な筋肉に頼るのではなく、
身体全体の強化にもつながってくるのです。
股関節の周りには「腸腰筋」と呼ばれるインナーマッスルがありますが、
この筋肉は、背骨から大腿骨につながっている「大腰筋・腸骨筋」からできています。
股関節こそが身体の要なのです。
四股・腰割りで股関節を鍛えると、体幹が安定します。
その結果、姿勢の崩れ、ケガなど様々な不具合を解消できます。
最近「寝たきりになりたくなければ大腰筋を鍛えなさい」と、中高年がよく耳にする
大腰筋を含む「腸腰筋」は、立ったときに姿勢を維持する為に常に働いている筋肉です。
「姿勢保持筋」とも言われるほどです。
足を前に出したり、足を上げたりする際にも活用する筋肉で、
40代以降からは「最重要筋肉」とも言われます。
股関節は、下半身で作ったパワーを上半身に伝える「重要なつなぎ目」です。
この股関節まわりが弱いと、体の支点がぐらつき、あちこちに余計な負担をかけ、
動きがぎこちないモノになってきます。
ですから股関節を鍛えると、体幹が安定します。
四股・腰割りで「股関節周辺」の筋肉を全てバランスよく鍛える事が、
これからの「健康寿命向上」につながってくるのです。
腰割りは、人間の姿勢の「基本」おおもとです。
子供が初めて立つときも、外股で腰を割って立ちます。
四股の形と赤ちゃんの歩き出す姿は同じです。
しつけや美的センスで内股に修正されてきましたが
人間の本能的なでもあるのです。
一流のアスリートも「へそ」で走る、投げると言います。
股関節周りを鍛えると言う事は、表面的な筋肉を作るのではなく、
身体全体の中心を鍛え、全てのバランスを整えてくれるのです。
その結果、姿勢の崩れ、ケガ・肩コリ・腰痛・ロコモ予防・健康寿命向上など
様々な不具合を解消できますので、楽しく「腰割り・四股」を行いましょう。
※四股トレでは、肩こり防止にもつながる「てっぽう」と、
下半身全体を鍛える「すり足」も行います。